ワンマンライブのアンコール曲「君に染まれ」

歌詞

その体を染め上げるような 居心地いい色
君は何の色? それがなんにしろ
君は君の色に染まれ

その体を染め上げるような 居心地いい色
君は何の色? それがなんにしろ
君は君の色に染まれ

君は君でいいのに
……君は君でいいんだよ
君は君でいいのに
まるで人は君に他人になれと言わんばかり

その言葉を湿らせたまま 自分が滲んで
君は何の色? 鏡を見てみよう
君は君の色に帰る

その体を染め上げるような 居心地いい色
君は何の色? それがなんにしろ
君は君の色に染まれ
君は君の色に染まれ

ライナーノート

今まで僕はずっと自分の中にあるものを見つめて、自分のために、自分のことを参考にしながら歌を作ってきました。それが唯一真実だと思ったから。自分じゃない誰かの気持ちを考えたり、理解しようすることに少し抵抗があった。もちろんできるのであればしたいけど、できることではないと思ったから。だから歌詞の主語が「君は……」とか「僕たちは……」とか「人間は……」になることに違和感があった。僕には僕のことしかわからないから、誰かのために歌うということがあまりできなかった。

そうやってずっと歌を作り続けて来て、「自分らしさに染まる」という言葉を見つけた。そして出来たアルバム「紺に染まれ」。今までより「自分であること」に自信が持てるようになった。そうしたら、ふっと心が少し軽くなって、「誰かのためにこの言葉を歌ってもいいな」と思えた。

自分のために見つけた言葉、「紺(自分らしさ)に染まれ」という言葉を、みんなのために置き換えて出来たのが、この曲「君に染まれ」です。

数年歌詞を書きながら、見つけたのはたった一言の言葉なんだけど、回り道した分も含めて、この気持ちの大切さを僕はよく知っているつもりだから、それをみんなに届けられたらと思います。

誰かになる必要はない。自分になればいい。

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