昨日の自分はもういないのさ、

アルバム制作-2019-

アルバム制作開始から1ヵ月。今のところ順調に進んでいて、2曲目、3曲目とイメージを作り込んでいます。なんとなくの感覚で、順調にいけば8月くらいに完成しそうなペースです。しかしまあ、まだまだ先は長いですね……(笑)。

「制作をしている期間の間にも、僕は生きています」。何を突然言い出すのかと思うでしょ。でもちょっと想像してみて欲しいんです。仕事をして、ご飯を食べて、SNSを覗いて、ニュースなんかを見ている僕のことを。そして何より、そうして1日1日と、みなさんと同じように人生の歩みを進めているということを。

いま『水平線』という曲のアレンジをしています。大人についての歌です。理想とする大人像に向かって日々生きている。けれど、その肝心の大人にはいつまで経ってもなりきることが出来ない。歩いても歩いても新しい大人像が出てくる。まるで水平線を追いかけているような感覚。そんな自分をそれでも応援してくれてる人に「僕と一緒にいて幸せですか」とつい何かを確かめてる。そんな歌です。

この1ヵ月の間にも、僕はアーティストとして、そして人間として、 わずかながらですが何かを学んでいます。そうしてまた制作のためにデスクに戻ると、新たに学んだことのために、アルバム制作という景色が少し違って見えます。「そうかあ、昨日とは違う自分がアルバム制作をしているんだなあ」と思うわけです。昨日までの自分ではない、新しい自分が常にいます。1日1日、手に入れたものが、アルバムの要素1つ1つに反映されていきます。

反映されるものは、楽曲の音だけのことじゃなくて、CDというパッケージのことや、僕の活動全体のこと、音楽の価値についてのこと、アーティストとしての自分なりの軸のこと。今、1つ2つ、今回のアルバムのことでほとんど決定していることがあります。ちょっと思い切りが必要なことなので、それはまた今度、自分の中でもしっかり整理が出来たら話したいと思います。

最後にひとつ、今言えること。
僕は熱心に自分の音楽制作をしています。完成を、誰よりも僕自身が楽しみにしています。伝えたい思いが出来た時に、またここに来ます。

(つづく)

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