ひとりぼっちの夜へ「抱擁」弾き語りしました。

歌詞

都会の谷間から見上げた三日月
それは神様の見回りの時間
水晶体まで届く光
僕は目を離せなかった

落下した心が踏みしめた帰り道
草を蹴って 不安を紛らわした

僕は元気でいるよ 友達もちょっとはいるよ
ひとりでも涙はちゃんと 出てくるけど
ここじゃ涙も憶病なんだよ
抱きとめてよ 抱きとめてよ

見慣れた家路から見上げた三日月
それはさっきまで何億と照らしてた
独りじゃ大きすぎる光
見せてあげたい人を探す

焼き付いた景色がそのまま脳の皺になる
安心を 同じ手順で手に入れる

僕は元気でいるよ 友達もちょっとはいるよ
ひとりでも涙はちゃんと 出てくるけど
ここじゃ涙も憶病なんだよ
抱きとめてよ 抱きとめてよ

僕は元気でいるよ 友達もちょっとはいるよ
ひとりでも涙はちゃんと 出てくれるけど
ここじゃ涙も憶病なんだよ
求めることも 憶病なんだよ
抱きとめてよ 抱きとめてよ
抱きとめてよ 抱きとめてよ

ライナーノート

先週やった「オトトバ」という企画ライブのテーマが「都会」でした。歌詞の頭にちょうどその言葉が入っていたので、「良い機会だからやろう」と初披露をその時しました。歌っている時はもちろん歌詞のことを思いながら歌っていたのですが、正直な話、どうしても歌詞を書いたその当時やその瞬間の気持ちになることができなかった。とてつもなく寂しかったあの瞬間、誰かに抱きとめて欲しかったあの瞬間。感情っていい加減なものだなあと思うと同時に、でも、「さみしさっていうのはそういうものだ」と勉強させられた気持ちになりました。さみしさを大切にしたいですね。子どもの頃と大人の間には谷間がある気がします。その谷間で知ったさみしさが、人を大切にする気持ちを育むのかもしれません。僕も、さみしさを忘れずに、大人になって行きたいです。

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