恥をかけないのは恥ずかしい

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急にやつれ老けたなと思っていた友達と久しぶりに会いました。会ってビックリ、若返っている。肌の感じとか、表情とか、服装とか、何もかもが生気を帯びている。心配だった分、ほお、短い間にこんなにも変わるのかあと、嬉しい驚きを覚えました。

僕も30歳になって早半年。だけど、なったそばからもう歳のことなんてすっかり忘れていた。忘れちゃうほどに、年齢という数字をあてにしていない。「何歳だからこうしなきゃいけない」という考え方がそもそも嫌いだ。成長することを放棄したい訳ではなく、同じ測りを使えば、なんとなく同じになってしまうことが嫌なんだ。

僕は、大人の人の落ち着いた物腰や、教養や品を感じる所が好きだ。ただ、子ども心がない人には惹かれない。つい、成長は、子どもから大人への一方通行のように考えてしまうけど、僕はそうではないと思う。

好奇心、挑戦、失敗、羞恥心。それらを経て大人になって、落ち着いた言動が出来るようになる。でも、それが終わったらまた新しい興味を持ち、「子どもの状態」に戻るべきと思う。そしてその二極は、繰り返すというよりは同時に存在させるべきという方が近い。

子どもになれない人は、恥をかくことを極端に避ける。恥を隠すために自分の本意でない言動をして誤魔化す人までいる。僕はそれをすごく恥ずかしいことに感じる。恥をかくことが恥ずかしいんじゃない。恥をかけないことが恥ずかしいんだ。

何歳になっても、恥をかくことを恐れないような人間でいたい。挑戦して恥をかいたのなら、むしろそれを誇りに思って、堂々とするような人間でいたい。

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