三歩先の花

お話・お知らせ

遠くの星を見つめて夢を描きます。大船に乗っている気持ちで、その星に向かってどんどんと進んでいきます。でも、ある時を境に進みが緩やかになります。自分は、大船に乗っているのではなく、二足歩行で歩くひとりの小さな人間なのだということを知るからです。星を、急にかけ離れた存在のように感じて、星のために歩けなくなるからです。

僕自身、ずっと星を見ながら進んできた人間です。今でも星は見ますが、以前とは見方が違います。たまに見るのです。ずっと見ていると、進めなくなるからです。

ずっと星を見ていなきゃいけない気がして、無理をして、僕は何度も負けた気がします。試行錯誤したけれど、ずっと星を見ながら進む方法を、とうとう僕は見つけることができませんでした。しかしながら、最近は別のことが僕に歩み方を教えてくれているような気がします。

人との繋がりを最近大切に思えるようになってきました。たくさんの良い出会いを僕にくれる人、出会った人が僕にしてくれること、その人と僕との間に生まれるもの。僕は「社会」という存在を少しずつ理解しはじめて、そして少しずつ好きになって来ています。遠い未来にある繁栄を思うより、今自分と繋がりのある人たちとの喜びを思うようになりました。

友達や仲間、普段お世話になっている人。その人たちのことを大切にすること。僕はまだちゃんと出来てはいませんが、これから少しずつ出来るようになるつもりです。

最近の僕のモチベーションがどこから来るのかを考えていたら、今日のような話になりました。ものづくりをする僕にとって「モチベーション」は重要な要素です。それをどうにか維持させようと考えていること自体が、既にちょっと情けない話ではあるのですが、「これはきっと僕だけの問題ではないはず」と自分を励ましながら、必死に向き合うということを日々しています。

今、僕をやる気にさせているのは、遠くの星ではありません。いつも歩いている道の、少し先に咲いている綺麗な花。それが見たくて近づいて、気付くとさっきいた場所から三歩前に進んでいます。そんな、今日この頃です。

コメント

  1. 森谷由歌 より:

    isao君の文章はいつも理路整然としていて読んでいて小気味良い。
    そうなんだ、いま、こんな事、考えてるんだ、うんうん、なるほどねぇ、あっ、こういう気持ち、わかるわかるっていう風に会話が出来るんだ。

    真剣さ、芯の強さも感じるけど、自分の弱さにもちゃんと向き合ってて、認めながら前に進もうとしてるとこがわたしは好きです。

    isao君の音楽を聴きに行きたい!そう思わせてくれる理由はそういう所、、、

    また会える日を楽しみにしていますね。。。

  2. 森谷由歌 より:

    isao君の文章はいつも理路整然としていて読んでいて小気味良い。
    そうなんだ、いま、こんな事、考えてるんだ、うんうん、なるほどねぇ、あっ、こういう気持ち、わかるわかるっていう風に会話が出来るんだ。

    真剣さ、芯の強さも感じるけど、自分の弱さにもちゃんと向き合ってて、認めながら前に進もうとしてるとこがわたしは好きです。

    isao君の音楽を聴きに行きたい!そう思わせてくれる理由はそういう所、、、

    また会える日を楽しみにしていますね。。。

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