きみのうた歌詞ページ

ペインター

あぁ 歩いてる道の先がしだいに現れてきた
あぁ 彩りもなく明るさもなく…… それでもいいの?

「人は生きる」 ただそれだけで
答えもなく 運ばれていく
「虚しさ」を見て狂いそうさ だけど

さらけ出すその感情が ひとつ世界を描いてんのさ
キャンバスに背を向けながら 気付かないふりで誤魔化すなよ
見栄えだけの借り物の筆ならば ここで捨てろよ


あぁ なぞっていくだけの模範的な絵をあてがわれてた
あぁ 渡された道 できあいのレール…… 僕も走るの?

「正しくない」と誰かが叱る
「正しくない」と自分を歪める
いびつになった僕の姿 だけど

好きなうた口ずさめば 確かな自分を感じられる
キャンバスを目の当たりにして 何も描かず無駄にすんなよ
駄作になる不安なんて捨てたら 筆を振るえよ

死んでしまえばわかるだろうか 「一度きり」その本当の意味
キャンバスに立ち向かったならば  誰かに筆を握らせんなよ
自分で選んで 絞り出した色使って
胸に抱いた思いを描くことが 「生きる」ってことさ

ライナーノート

サラリーマン時代に、どうしようもないほど人生に絶望してしまった時がありました。ほとんど生きながら死んでいるような日々でした。結局それは自分が自分のしたいことをちゃんとしていなかったからだと思います。

感情は生き心地を感じられるもので、その先に意志があって、意志が潰れれば感情が潰れて、感情が潰れれば生きてる心地がなくなる。そのパターンにまんまとハマっていたのでした。

自分の意志や感情が、いかに大切かを痛感させられた時の歌です。

この歌のテーマにはいろんな思いがあって、まだまだ伝えたいことが内包されてます。伝えたい思いをいろんな歌で造りあげていければいいなと思います。