きみのうた歌詞ページ

夏詩

もう何年も夏なんて来てなかったみたいに
花火も お祭りも どこかよその話みたい

雨の匂い遠ざかって 地面はまだ黒くって
これからくる日々に 何も歌えなさそうな
そんな不安が残ったまま

そっとひとりぼっち もったいぶるように
夏の夜はゆっくりとやってくる
なんて言えばいいのか つっかえたまま
過ぎてく いつも夏はひとりの詩


もう何年も恋なんてしそうにないくらいに
サイダーも 虫の声も ひとり分に収まってる

時折涼しい風吹いて 街の店じまいが寂しくって
そんな時にふいに 君のことを思って
少しソワソワしながら

そっと覗きこんだ 胸元開いた
夏の君はいつもより遠い
目もうまく合わずに 臆病なまま
くすぶる 笑う夏に焦がれて


そっとひとりぼっち もったいぶるように
夏の夜はゆっくりとやってくる
なんて言えばいいのか つっかえたまま
過ぎてく いつも夏は……


そっと覗きこんだ 胸元開いた
夏の君はいつもより遠い
目もうまく合わずに 臆病なまま
くすぶる 笑う夏に焦がれて

ライナーノート

珍しく季節感MAXな歌。

「夏の歌を作ろう」と思って作ったので自然と曲調がPOPになりました。そして、微妙な音程ばかりですごく歌に苦しんだ……笑

「地面はまだ黒くって」は、夜、雨上がりの新宿の路上を見て書きました。そこが乾いていくと「いよいよ夏だな」という感じがしたので。