きみのうた歌詞ページ

秋の夜

同じ言葉が 山ほど積もって
君の前では 白を切る
部屋に戻って 歌を作り
シトシト 泣きながら歌うのさ
こんな長い雨

君と一緒に 歩きたい
金魚の隠れ家を 教えてあげる
君と一緒に 歩いてれば
どこでもいいのに どこだっていいのに


黄色い道を くぐりぬけて
君との思い出を 懐かしむ
部屋に戻って 歌をさぐり
ホロホロ こぼしながら歌うのさ
こんな秋の夜

君のそばが 一番良い
どれだけ幸せかを 知らないくせに
君のそばに いれさえすれば
どこでもいいのに どこだっていいのに

君をそばで 見ていたい
君の大切なもの 守ってあげる
君をそばで 感じていれば
それでいいのに それだけでいいのに

ライナーノート

秋って昔はそんなに好きじゃなかったんですけど、というか存在感が僕の中でまるでなくて(秋、ごめん。)、とるにたらない存在だったんです。でも、音楽をやろうと思って東京に来た時がちょうど秋口で、そして「秋雨」というものを体感して、そこからだんだん秋の存在が今までより大きくなってきました。なんか切なくっていいですよね。昔の枯れたような音質の音楽を聴いてたくなります。

ちなみに「金魚の隠れ家」というのは、僕の住んでいる街の、あるBarの店先にある金魚の水槽のことなのですが、本当に名前通り「こんな所に金魚がいたのか!」っていうくらい秘密めいた所にいます。中央線の”円”と”高”の文字が入る、本当に円高な(物価が安い)街です。見つけてみてください。