会いたい人がいるあなたへ。

“世界にたった一人”ということがとても愛おしいですね。恋人や意中の人だけではなく、仲の良い友達、気心の知れた仕事仲間。そんな人がいることは大きな喜びです。でもそんな人とも、出会いあれば別れあり、悲しい別れというのは多かれ少なかれあるものですね。いろんな別れ方があり、それによって受ける気持ちもさまざまだと思います。

悲しい別れをした後に続く喪失感。別れても”会いたい”という気持ちは残ります。ただその言葉の中身は、時と共に変わっていくように思います。

“会いたい”という言葉から、相手に求める見返りを引くと、”相手をたった一人の大切な人だと思っている自分の気持ち”が残ります。

自分の過去を振り返って、思い出す人がいます。小学校の時の先生とか、よく遊んでいた友だちとか、付き合っていた人とか、会社の直属の上司とか。そういう人を思い出しては、ふと”会いたいな”という言葉が出てきますが、実際本当に会うことを考えると、特に自分が相手に会って何かを求めているわけではないことに気付きます。もしあるとすれば、「先生、ありがとう」とか「大変な時にいつも一緒にいてくれてありがとう」とか、そういう感謝の気持ちを伝えるくらいです。不思議なもので、別れの直後は”もっとここにいたい”とか”もっとこうしたい”とかがあったはずなのに、今ではそういう気持ちはなく、ただ相手に対する自分の気持ちだけがあります。

言葉がとても曖昧なものだと気付きます。”会いたい”のような行動的な気持ちの言葉でも、実際にその行動をしたいかどうかは別だったりします。必ずしも自分が的確な表現ができているわけではないということがわかります。言葉の中身を見つめて、自分がその言葉でいったい何を表したいのか。その中身の方が大事だということですね。

会いたい人がいるあなたへ。あなたの”会いたい”は、”これをしてほしい”という気持ちですか、”ありがとうを伝えたい”という気持ちですか。あるいは、また別の気持ちかもしれませんね。