人生のふり幅が、ちゃんと曲のリストの中にもありました。

アルバム制作-2019-

いよいよ始まりました。足を一歩踏み出してみると、今までは何もなかった前方に、一本伸びるアルバム制作の道。完成は遥か遠く、「これは先が長そうだあ」と当たり前のことに気付いて、しみじみとしたりして……

前回のアルバムリリースは2016年の12月なので約2年ぶりとなるアルバム制作。まずは、まだCD化してない曲をリストアップしました。何曲あったと思いますか。答えは25曲。リストアップしながら「意外と多いなあ」とか思いましたが、どうでしょうかね。

僕はこの数が結構嬉しかったです。時間が経つのは本当に早いもので、”今年は5曲しか作らなかった……”とかざらにあると思います。なので一応、修行の成果は出たのかな、と。とにかく量をこなすという修行です。

曲をリストアップしている最中に、なぜだかアルバムタイトルについて考えていて、ハッと気付いたことがありました。僕は今まで、収録曲の内容をまとめるような言葉がアルバムタイトルにふさわしいと思っていました。たとえば野菜の歌がたくさん入ったアルバムなら「オヤサイ」とかね(ダサい)。(笑)

でも、自分が2年間書き溜めてきた曲を振り返っていたら、自分の人生の振り返りに近いような感覚になって、まさかそんな綺麗にまとめられるような人生の歩み方をしていないので(揺れながら生きているので)、”言葉ひとつでまとめるなんてそもそも無理なんだ”ということを悟りました。

そうです。人生のふり幅が、ちゃんと曲のリストの中にもありました。なんだか揺らめいて見える。以前はそのまとまりの無さが扱いづらくて嫌だったのだけど、”自分の人生そのものなんだ”と思うと愛おしくもあります。

これから一曲一曲と向き合って、「この時の自分、この時の心模様」と思いながら歌を完成させていきます。 実際に音を鳴らしながら既に制作が始まっています。リストの一番上にある曲から。そのタイトルは、「歩幅」です。

(つづく)

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